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2005年11月20日

水墨画の世界へ… 3.舟で往く

いざ出発! イカダはゆっくりと動き出す。
我々が乗るイカダの船頭さんは若そうな、陽気な兄ちゃんだった。話かけられても、ほとんど聞き取れなかったが。
河川から見た周りの風景は、まさに水墨画の世界。文字通り絵に描いたような独特の雰囲気に包まれている。
この先で、仙人に会えるだろうか。

ここでも商魂たくましい現地の方々が、食物・水・ビールなどを売る船(少し大きい竹イカダ)を繰出していた。
広い河川だが、たくさんの人々が同じような小舟に乗っている。
日本人らしき姿は見えなかったが、中国人だけでなく、西洋人も幾らか見かけた。

舟に乗った後で重要な事を知ってしまった。
川を下る途中で段差があるらしいと。ザバー♪って可愛く言われても…
ちょっとびびる。せめて乗る前に言ってよ。どうしようも無いけど。
間もなく、1回目の段差が見えてきた。しかしこれは、段差じゃなくて、ダムの堰き止めみたいになってる!
どうやら10月なので、水位が低くなってしまい、土が顔を出してしまったようだ。
そのままでは超えられない。では、どうやって向こう側まで渡るか。
一旦、イカダから降りて堰の上に"上陸"。イカダも堰の上に"上陸"。切先だけ水面に着けて…。
えっ、乗るの?この不安定な状態で?! 恐々ながら椅子に座る。すると、勢い良く滑り落とされる。
その後から船頭さんが何事も無かったかのように飛び乗って、また舟を漕ぎ始めるのだ。
小心(=気を付けて)って言われても、何に気を付ければ良いのやら。とりあえずCさんの真似で、足だけ上げておく。
なるほど確かにザバー♪ってなった。足元まで水が跳ねてきたが、お陰で何とか濡れずに済んだ。

2回目の段差。ここでも堰が出現している。例によって、手順どおり渡る。
今度は落差が大きいようだ。跳ね返る水飛沫が高い。
比較的体重の軽い我々のペアは、未だ大丈夫。Nさんは一人なので勿論波も小さく、無事に済んだ。
しかし、YさんGさんペアは、勢いが良すぎて座っている椅子の高さまで一瞬沈んだ!
Gさんはズボンの後ろ半分が濡れてしまった。Yさんの座ってた椅子は少し歪んでしまっている。
あまりに危険と判断し急遽、席変え。GさんはNさんの舟に一緒に乗る。Yさんが一人に。
記念に写真撮ろうとしたら、止めてと怒られてしまった。しかし、この後で撮らなかった事を多いに後悔する事になる。

静かな水面。慣れてきて、椅子に座らずに舟の先端の方で座ってみたり、写真撮ったり。
Gさんが船頭さんと何やら相談。舟を漕ぎたいと言ったらしい。快諾してもらい、船頭役にチャレンジ!
それまで着けて無かったライフジャケットをようやく着ける。これを見て、Nさんも挑戦。
Cさんも、勉強、勉強!と言いながら竿竹を握る。3隻とも急にスピードダウンするばかりか、あらぬ方向にさまよい始める。
僕もやってみたが、意外に難しい。本当に物干し竿に使えそうなほど細い竿竹の先端に金属の環がカシメてあるだけの棒である。
川底を押すようにして、舟を漕いでいるようだが、深い所はとても届きそうに無い。軽い棒なので、川底まで落とし難い。
船頭の兄ちゃんを見よう見真似してみるが、なかなか上手くいかない。
見かねた船頭の兄ちゃんが、長い竿竹と交換してくれた。長くなった分だけ少し重いが、川底に届きやすくなった。
だんだん慣れてきてコツを掴んできた。勢い良く真っ直ぐに竿を落し込む事、川底に届かなくても深い所で漕ぐと、どうやら進み易い。
我々の1隻だけ抜きんでて、後の2隻は相変わらず迷走中。Cさんに、これで仕事できるネ!と言われて得意気になり
調子に乗り始める。これが良くなかった…。

反対方向から帰る舟が2隻やってくる。相手のスピードが速いので舟を止めて、やり過ごそうとした。
1隻目はギリギリ避けてくれた。2隻目はぶつかりそうだったので、竿竹で相手の舟を押しのけようとするが、慣性が強い為か全く動かなかった…。
モロに直撃し、舟の先端に立っていた僕は、その勢いでひっくり返って川に落っこちてしまった!
必至でなんとか相手の舟まで泳ぎ渡る。昼前で気温も水温も高めだったし、水もきれいで助かった。
苦笑いしながら、慌てて元の舟に飛び移る。竿竹も船頭さんに返して、以後おとなしくしておく。それを見て、もう勉強いらない!ってCさん。
しかも、カメラを持ったままだったので、完全に水没させてしまった。軽く拭いてから試してみたが、電源入らず。
よって以後、写真無し…。あぁGさんの写真撮っとけば良かった。この頃には既に乾いてしまったらしい。
でも、正直ちょっと気持ち良かったかも。少し寒かったがしばらく待てば、シャツは完全に乾いた。

随分と川を下って、ようやく終着地点まで流れ着いた。
さらに川下まで行く舟もあったので、本当の最終地点では無いのかも。最終まで行く人は…海まで行く気か?竹イカダで?!
シャツは乾いていたがジーンズは未だ少し重いまま、靴はさらに重く、非常に歩きづらい。やっとの思いで上陸する。
ガイドさんは既に川岸で待っていた。積んでいた自転車を下ろし、一旦ホテルに戻って着替える旨を伝える。
川を下ってきた道をまた戻る。なだらかな川だったせいか、不思議なほど登り坂は無かった。ジーンズ濡らした僕一人だけ立ち漕ぎしていたが。
涼しいなぁなんて言いながらダッシュで走らせると、直ぐに元の街に戻れた。
posted by 新(SIN) at 11:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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